馬は「乗り方」①

またがって、馬が動くかどうか。

最近、つくづく乗り方の大切さを実感しています。

 

ここでいう乗り方と言うのは

乗馬(上馬)・下馬での「乗り方」のことではなく

ウェスタンかブリティッシュかでもなく

常歩をするか速歩や駈歩をするか、という「乗り方」でもありません。

 

 

休日、あなたが乗馬クラブへレッスンを受けに行く。

これからあなたが乗る馬が馬場で運動をしている。

下乗りの最中、馬はスムーズに軽やかに動いている。

 

さて、レッスンの時間になって、あなたと乗り替わる。

さっきまでスムーズに颯爽と動いていたその馬に、あなたがまたがる。

さっきまでの弾むような動きが瞼に残っている。

今日は期待できそうだ。

 

さあ、どんなレッスンになるだろう。

まずは常歩で、蹄跡へ。

 

と思うのに、どうした訳だろう。

脚を入れても、馬が動いてくれない・・・。

 

 

合図が馬に伝わっていないのかも、と思って

脚のチカラを強めたり、鞭を使ってみたりする。

それでも、馬が動いてくれない。

 

あるいは動いてくれても、先ほどまでの乗り替わる以前の

あの活発な動きが得られない。

 

 

こういう状況は、乗馬のレッスンあるある、ではないかと思いますが

一体、乗り手によって 何が違うというのでしょう?

この違いを生み出している違いは何なのでしょう?

 

・気迫が足りない。

・馬の上でりきんでいるから、もっと力を抜いて。

・脚をもっと強く!

・鞭をしっかり当てて!

・拳が固い。

 

このような指示・指摘を受けるかも知れません。

でも本当にそうなのでしょうか?

 

本当に、それが

違いを生み出している違いなのでしょうか?

 

レッスンを見ながら、そういうことを考え続けて

はや20年の年月が流れました。

歳月人を待たず、ですね。

 

まぁそれは、ともかくとして。

 

私が最近つくづく思うのは、とにかく馬上で人がどう乗っているか。

これがものすごく大事。

ということです。

 

どんなふうに扶助を使っているか?

脚の強さは?

足のどこを使って合図を送る?

手綱を持つ強さは?

鞭の使い方は?

 

誤解の無いように言いますが

そういうことが全く大事でないとは言いません。

 

でも、それ以前に もっともっと大事な、ベースになることがあって

そのベースができてないと

いかに扶助を使っても、何故だか馬が動かない。

という現象にぶち当たってしまうんだと感じます。

 

では、どうすれば馬が動くの?

動かせる人と動かせない人、その違いを生み出す違いは何なのか?

という話ですが

話が長くなってしまうので、具体的なことはまた次回書きますね。

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【馬は「乗り方」②】