馬の社会復帰

クラウドファンディングがスタートしてから
早いもので、
10日以上たちました。

多くの応援のコメント、ご支援をいただき感謝の日々です。

クラウドファンディングのプロジェクト
表紙を飾っている馬のことを
今日は、お話しします。

満面の笑みの私とは対象的に
怒っているのか迷惑なのか、やや耳を伏せている
ジェントル。

クラインガルテンにやってきて
10年近く経ちます。

もともとクラブへ来る前から
「咬癖がある」とは聞いていましたが、
一時 悪化した時にはとても扱うのが大変になりました。

厩舎内で歯をむいて飛びかかってきたり。
手入れ中も噛まれたり。

「馬の悪癖は直らない。むしろ悪化する。」
そう聞いていましたし、
過去にそういう馬たちを見たことがありましたから、
半ば諦めかけていたのですが・・・。

ホース・クリニシャン宮田 朋典さんの
クリニックを受けて、
いま良い方向へ向かっています。

何度もジェントルに噛まれた私ですが、
今では噛む素振りも
以前に比べると あまり見せなくなってきました。

時間はかかりますし、忍耐も求められますが
馬の「悪癖」と呼ばれる行動を
改善できることを目の当たりにしました。

絶対にどの馬も改善できるとは言い切れませんが、
ジェントルのように改善していく可能性は多いと思っています。

「悪癖」ゆえに行き場をなくす馬もいるかと思います。

そういう馬たちの「社会復帰」にかける努力は
もちろん馬のためでもありますが

人間の、学び・成長にもつながる。
そんなふうに思っています。